(用語解説)マネジメントレター

IPO・バリュエーション

ここではマネジメントレターについて用語解説していきます。
監査法人から受け取る書類でもあり、IPO進行上も意義があるものです。
会計上の論点や内部統制上の課題の解決・改善につながるものなので、その意義をきちんと理解しましょう。

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マネジメントレターとは

マネジメントレターとは、監査法人が経営者に提出する報告書の事です。
開示資料に添付する事が目的の定型文が記載されているペラ1枚の監査報告書や、IPO時に必要な2期分の監査証明とは別の物で、監査のプロセスを通じて発見された問題点や改善点等をまとめた書類となります。

つまり、用途としては管理体制の改善にあります。

監査法人監査は、財務諸表が適正か否かについての意見を述べるわけですが、では適正だ、とされても会社の管理体制のレベル感はピンキリです。
問題点・改善点等がゼロの会社はまず無く、この点、会計上の論点や内部統制上の課題について言及してくれるわけです。

なお、記載内容について、事実誤認の場合も珍しくないので、間違っているなら間違っているで、きちんと抗議した方が良いです。
経営者によっては、社内の管理担当者より、外部の監査法人の言う事を信用し、無駄に立場が悪くなる場合があります。
ですので、マネジメントレターは完成版が経営者に共有される前に、きちんと会社と監査法人の担当者間で認識齟齬が無いか、確認した方が良いです。
監査法人側の面子を潰す場合もあり、その後の監査がギクシャクする可能性も無きにしも非ずですし。

この点について、監査法人側から言ってくれ、という形で会社側から記載要望を行う事もできます。
何か困っている事があったら、普通に相談して見ると良いです。

逆に、マネジメントレターを軽視し過ぎない方が良いです。
マネジメントレターの内容は、上述の通り、会計上の論点や内部統制上の課題について言及されているわけですが、事業面から見た場合、枝葉末節の話のように感じる事は決して珍しくありません(実際、枝葉末節の話も多い)。
そのため、マネジメントレターで言及されている内容を軽視し、改善に繋げない経営者もいらっしゃるにはいらっしゃいます(見ていてげんなりする内容の場合も多いので、気持ちはわかる)。
そうなると、結論、IPO審査上のつまづき要因になりますので、痛い目を見るのは会社です。

マネジメントレターの内容は、ありのまま受け止めて、粛々と改善対応していくのが望ましいです。

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その他

VC等から、どんな指摘を受けているのか?とマネジメントレターの提出を求められる場合があります。

この通り、第3者に提出する場合もあるのですが、税金系は要注意です。
マネジメントレター内に、税金まわりについての記載がされている場合、税務調査時に調査官に見られない様に注意が必要です。
面倒なコミュニケーションや、望まない形で追徴を受ける場合がありますので。


本用語解説は、IPO実務上の観点での記載であり、投資観点での記載は行っておりません。
同様に、情報の提供を目的としたものであり、金融商品の勧誘を目的としたものではありません。

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