(IPO関連用語解説)上場審査「形式基準」とは

IPO・バリュエーション

IPOを成功させるには証券取引所による上場審査をクリアする必要があります。
そして、この上場審査には、形式基準と実質基準があります。
今回は、形式基準について用語解説していきます。

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上場審査の形式基準とは

形式基準とは、IPOのために最低限充足すべき基準のことです。
形式要件とも言います。
株主数、上場株式数、上場時価総額、時価総額、流通株式の状況、利益の額、純資産の額、財務諸表等の監査等、定量的な数値基準や事実の有無について判定する審査基準です。

入り口の基準ですので、要件を満たしていなければ、次のステージに進めません。

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形式基準の内容

形式基準の内容例は下記の通りです(東京証券取引所)。

東京証券取引所HP「新規上場基本情報」より

株主数基準は、上場日における見込み数が条件です。
実務的には、基準を上回るように上場時の公募・売出を設定し、証券会社側でも調整するのが通例です。
カウントの単位は単元株数です。

流通株式数は、株式市場において流通性が期待される株式の数のことです。
発行済株式総数から、発行会社の自己株式や経営陣やその親族の持株数、一部条件の大株主等が除外されます。

流通株式時価総額は、流通株式数に株価を掛け算して計算します。
計算に用いる株価は、IPO時の公募・売出の見込価格です(想定発行価格)。

時価総額は、IPO時公募・売出の見込価格(想定発行価格)に上場株式数を掛け算して計算します。

流通株式比率は、流通株式数をIPO時に見込まれる発行済株式総数で割った比率です。
IPO時に見込まれる発行済株式総数とは、上場申請日の発行済株式数総数に、上場日までにおいて見込まれる株数を調整して計算します。

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新市場区分案について

現在、東京証券取引所では、現在の5つの市場区分から、新しい3つの市場区分に再編成が予定されています。
再編成は、2022年4月に一斉移行の予定です。

3つの市場区分は下記の通りコンセプトが示されています。

  • プライム市場:多くの機関投資家の投資対象になりうる規模の時価総額(流動性)を持ち、より高いガバナンス水準を備える企業向けの市場
  • スタンダード市場:公開された市場における投資対象として一定の時価総額(流動性)を持ち、上場企業としての基本的なガバナンス水準を備える企業向けの市場
  • グロース市場:高い成長可能性を実現するための事業計画及びその進捗の適時・適切な開示が行われ一定の市場評価が得られる企業向けの市場

本用語解説は、IPO実務上の観点での記載であり、投資観点での記載は行っておりません。
同様に、情報の提供を目的としたものであり、金融商品の勧誘を目的としたものではありません。

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