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生産性・業務効率化

日本は成功するのが楽勝な国である

成功の定義を、仮に「高収入」と置いた場合、これは難しいことでしょうか?
もちろん、どれくらいの金額を設定するのか?にもよるのですが、決して難しいことではありません。
今回は、日本は成功するのが楽勝な国である、と題して書いていきます。

成功の定義設定

人生は一人一人のものですので、何をもって成功というのか?も人によって異なるでしょう。

ただ、それでは話が進まないので、ここでは「高収入」という軸を採用します。

内閣府の調査では、年収1,000万円が幸福のトップラインとされています。
(諸説では年収800万円が幸福のトップラインという話もある。)

モチラボ「年収と幸せ」より

これを踏まえ、年収1,000万円を「成功」ということにしましょう。

では、この年収1,000万円に到達するのは難しいことでしょうか?

年収1,000万円に到達するには?

こちらの記事で、「若い内の頑張りは生涯年収にヒットする」という話をしました。

この記事内で採用したデータを用いると、部長クラス40代半ば、そして‟大企業”の課長クラス50代で、概ね1,000万円に到達します。

必ずしも出世することが年収をあげることだけが道ではないのですが、大多数の方が企業勤めをし、ほぼほぼ副業しないことを前提とすると、企業内での出世で考えるのが、シンプルと言えるでしょう。

ようは、出世するのは難しいか?という話です。

日本人は出世意欲が小さいですし、そもそも勉強をしない

結論から言うと(タイトルにも書いているのですが)、楽勝です。

というのも、日本人は出世意欲が小さいですし、全く勉強もしないからです。

この図の通り、明確に「出世したい」と回答する方が、たったの17.7%しかいないのです。

この時点で、約82%は競争から脱落しています。

次に勉強時間。

この表の通り、日本人の勉強時間は1日たったの7分です。

勉強をする方の割合が約5%であることを考えると、ここで約95%が競争から脱落しているのです。

勉強をする方の平均勉強時間が約2時間であることを考えると、1日2時間“以上”をコンスタントに続ければ、出世をする確率が大幅にあがります。
(ここで言う「勉強」は、もちろん仕事につながる内容。仕事の時間に充当しても良い。)

結構、楽勝だと思いませんか?

え、思わないですか?時間が無いですか?

もし、本当に意欲があるならば、その時間を何とかするはずです。

こちらの記事でも書いたのですが、時間の無駄を徹底的に省けば、1日5時間は軽く捻出することができます。

後、勉強したからって出世できるとは限らない?

まあ、そうなのですが、多くの調査で勉強時間と年収には、明確に相関があることが示されています。
(下記は様々な調査の一例です。)

ようは、やる気と実際の行動の問題なのです。


ここでは、あくまでも「成功」を「年収」と定義づけした場合の考え方であり、この場合には「出世」が簡単で手っ取り早い、という論を展開しています。

もちろん、「成功」や幸福のあり方は、一人一人異なるのは当然の話です。

ただ、若い内に頑張って勉強して働いて、早い内に実力と地位、そして高い収入を得られると、その後の人生の自由度は大幅にあがるのは間違いがありません。
別の幸福のあり方や、成功のあり方を模索する余裕ができるのです。

もちろん、起業という選択肢もあり得ます。

日本は開業率が諸外国に比べると圧倒的に低いので、若い内に実力をつけて、そして起業すれば、他の人に圧倒的な差をつけることは容易と言えるでしょう。

中小企業のライフサイクル「起業の実態の国際比較」より

なお、副業という「抜け道」を探す発想は、あまりおすすめしないです。

というのも「本業で成功できない人間が、副業で成功する確率なんて、低いに決まっている」からです。
まずは目の前の事に、真摯に確実に取り組みましょう。

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業務効率化

時間節約の考え方~人生で何に時間を費やしているのか?~

時間節約、は世の中の多くの人の関心事です。
実際、仕事や家事の多くの場面で、時間術に関する話が出ています。
ここでは個別の時間節約術の話では無く、全体感として、どこを叩くと効率が良いのか?という点に関して考えていきます。

一生の時間とその内訳

仮にざっくり寿命を90年とすると、人生の時間は788,400時間になります。

この内訳は次の通りです。

睡眠に費やす時間が多いのは当然なのですが、それ以上に「その他」の時間のウェイトが大きいです。

これだと話が大きいので、年代別、要素別に分解してみます。

年代別・要素別の時間内訳詳細

上記の788,400時間と、その内訳について、年代別・要素別に分解をしてみたのが次の表です。

なお、フェルミ推定でざっくり算出しつつ、このへんとか、このへんとか、このへんを参考にして作成しました。

こちらは、あくまでも「平均」になるので、ある意味において、この世に存在しない配分であることはご容赦ください。
住む場所、生活スタイル、結婚や子どもの有無等々においても、全く異なる数字には、当然なります。
とは言え、全くの荒唐無稽話をしているとも思っておらず、まあまあ正確だとは考えています。

ここでは対象として、仕事をしている方にとっての時間節約を検討しますので、該当部分を赤枠で囲っています。

これを元に、どこを叩くと効率が良いのかを考えていきましょう。

曲者の会議

まずは仕事です。
仕事の内、大きなウェイトを占めているのが会議。

役職や就く職業にも当然よるのですが、人は仕事の時間の内、平均して20%を会議に費やしているそうです。
結構な曲者です。

管理職に就いた人は、もっと多いのでは無いでしょうか。

この会議の時間を削減するだけで、結構な時間を節約できそうです。

次のような方策が考えられます。

  • 無駄な会議をやめる
  • アジェンダを事前に作成し効率的に進める
  • 情報共有の方法を効率化し、参加者を絞る

なお、私個人は、非常に会議が嫌いで、会議で決めなければいけないことはSlack上で関係者の内、関与度が高い方に質問等の手段で議論を重ね、まとまった内容を、関係者全体に周知する、という方法を好んでいます。
会社員で管理職時代も、似たような方法でやっていましたが、大きな問題は発生しない、というか時間を効率的に使えていたので、仕事はスムーズでしたね。

膨大な「その他」の時間

次に、存在感が大きい「その他」の時間を見ていきます。
その時間、社会人で178,980時間、仕事に費やす88,200時間を優に上回ります。

これを、ざっくりとした削減案と削減時間(率)を併せて示したのが次の表になります。
削減時間・削減率に特段の根拠はありません。ただの肌感覚です。

この表を、生活時間(青)、移動・待ち時間(黄)、自由時間、家事(緑)、育児(赤)でサマリーしたのが次の表です。

いくつかの気づきがありますね。

生活(食事や入浴等)は、あまり削減余地が無い

この領域は、あまり効率化の余地が無いことがわかります。

更には、食事や入浴は、それそのものを楽しみにしている方も決して珍しく無いので、効率化と考え方がそぐわない要素もあります。

無駄は当然に省きつつも、ここにカツカツしないのが良いのでしょう。
加えて、メリハリをつける、という考え方が良いように思えます。

移動時間・待ち時間

ここはウェイトも大きく、削減余地も圧倒的です。

結論、移動時間隙間時間を叩くのが超高効率です。

都心に住んでいるならば、そもそもとして車を運転する必要性もありません。
リモートワークを行っているならば、こちらもそもそもとして移動が必要ありません。

生活スタイルや職場環境に変化を加えることで、かなりの効率化が図れる領域です。

後は、移動時間中に何かを並行したり、例えばレジの待ち時間などの隙間時間で何かの記事を一本読むような、隙間時間の活用を徹底する、とかでしょうね。

ただ、電車の中でスマホをいじったり、本を読んだりと、何かしらの隙間時間対策を行っている方は多いように感じます。

この領域では、惰性でゲームをやる、とか、何となくYouTube動画を見ている、とか。
そのような時間に使わず、自己研鑽など”有意義なこと”に使うようにしていくと良いですね。
(とは言え、趣味や余暇の話にも入ってしまうので、なんともなのですが。)

自由時間

ここは効率化と思想がマッチしない領域です。

せっかくの自由時間なのですから、好きに使いましょう。

ただ、スポーツで健康向上を図ることや、誰か大切な人との時間に使う、という形にするのが吉だとは思います。
後、自己研鑽ですね(日本人の社会人の勉強時間は、1日平均6分、というデータもありますし)。

家事

ここも、数字としての存在感が大きいです。
しかし、買い物の時間は大幅に効率化可能ですが、個別の家事は言うほど時間削減が利かないようにも思えます。

まず、ウェイトとして大きいのが買い物。
当然ですが、スーパーなどの往復だけで、まあまあな時間を使います。
商品を探すのもそうですね。

この時間を、ネットスーパーや通販などで代替するのは一つの方法です。
特に、生活消耗品は、ほぼほぼAmazonをはじめとしたECサイトでまかなえてしまうので、わざわざ買い物に行く必要性がありません(お金もECの方が安い場合も珍しく無いです)。

ただ、他の家事。
料理、洗い物、選択、掃除といったものは、全体感で見ると、費やしている時間も小さいですし、削減時間も限定的です。

こちらは発想としては、そもそもとしてやらないで済むようにする、のが良いのではないでしょうか。

例えば料理であれば、レトルトや総菜の活用。
洗濯は、全自動洗濯乾燥機の利用。
掃除も、空気清浄機による埃の削減、ルンバなどによる自動清掃などで削減ができます。
服や物を減らすのも有効です。
金銭的に余裕があるのならば、家事代行を頼むのも良いでしょう。

家事領域に関しては、複数の手段を組み合わせつつ、一つ一つにかかる時間を削っていく形になりますね。

育児

これは感情的な反発が大きいかもしれませんが、全体で見ると微々たるものです。

まず、育児の期間が短いこと、と決して子どもにかかりきりになっているわけでは無い、という点が指摘できます。
はじめての育児ですと、わからないことだらけなので、実際の時間以上に、印象で長い時間を費やしているように感じてしまうのは仕方がないかもしれません。

削減できる時間というと、寝かしつけや泣いている赤ちゃんをあやすなど、必須性の低いことを行わない、といった形になるかと思います。


これらの時間を全部積み上げて考えると、約89,000時間を節約できる形になります。

つまり、人生の中で仕事に使う時間と同等の時間を確保できるのです。

この膨大な時間を如何に使うか?で人生の価値は大きく変動するでしょう。

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フェルミ推定・ロジカルシンキング

【今日のフェルミ推定】ヒゲ脱毛は時間節約につながりコスパが良いか?

毎朝ヒゲを剃り、スーツを身にまとい出勤する。
どうしても仕事の関係で、そのような生活をしている方が大勢いるでしょう。
ヒゲ剃りは面倒です。
いっそのこと脱毛をしてしまえば?と思ったことがある人もいるでしょう。
今日は、このヒゲ脱毛に関して、コスパが良いか否かを試算してみます。

(参考)フェルミ推定とは

フェルミ推定をご存じない方は、別で検索いただくか、下記記事も参考にしてみてください。

お題:ヒゲ脱毛は時間節約の観点でコスパが良いか?

会社はリモートワークをやらない、ヒゲも剃らなければいけない。
あなたはそんなサラリーマンだとします。

ヒゲは濃く、毎日のことで手馴れてはいるけれども、最低でも5分はかかってしまう。

そんなある日、永久脱毛の広告を見ました。
お値段は、全部で20万円です。

そのような前提です。
さて、ヒゲ脱毛は時間節約の観点でコスパが良いでしょうか?

コスパ試算

これまでは市場規模や事業規模を推定してきました。
つまりマクロな試算ですね。

これを応用して、ちょっとしたことの投資判断に役に立たないか?考えてみます。

ようは、生涯の中でヒゲ剃りにかかる時間から換算される金額的価値と、永久脱毛にかかる費用との比較になります。

計算式は次のようになるでしょう。

生涯の中でヒゲ剃りにかかる金額的価値
 = 1回あたりのヒゲ剃りにかかる時間 × 年間あたりヒゲ剃りの回数 × 現役で働く期間(年数) × 時間価値

ヒゲ剃りにかかる時間を5分、1年に働く労働日数を260日、現役でいるであろう残り期間を30年、時給換算の時間価値を2,000円として、上記式にあてはめてみます。

生涯の中でヒゲ剃りにかかる金額的価値
 = ヒゲ剃りの時間5分/回 × 年間260回 × 30年 × 時給換算2,000円
 = 130万円

結構な金額です。
永久脱毛のコスト20万円と比較しても圧倒的な差があります。
永久脱毛という投資にかかる回収期間も5年程度で済みます。

投資回収期間
 = ヒゲ脱毛のコスト200,000円 ÷ ヒゲ剃りの時間価値(43,333円/年) = 約5年

結論

数字上は圧倒的に明らかな結果となりました。

ヒゲに対する憧れとかが無いのならば、早々にヒゲ脱毛をした方がよいでしょう。
平日の朝の5分を確実に確保ができます。
実際は5分以上の時間がかかるものなので、時間節約には間違いなく有用です。

これは一種の価値観や好みも混じってくる話ではあるので、万人におすすめするものではありません。
しかし、過去の時間を買い戻すことはできません。
将来の時間を買う、という観点で若い内に、早々に永久脱毛という投資をするのは、十分に価値のある検討だと言える
でしょう。

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