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【若い内からの認知症予防】睡眠と認知症リスクの関係

運動と認知症リスクの関係は比較的よく知られています。
一方で、睡眠と認知症リスクの関係は、あまり知られていないのではないでしょうか。
ここでは、睡眠と認知症リスクの関係について科学的知見を見ていきます。

慢性的に短い睡眠が続くと認知症リスクが高まる

短い睡眠と認知症のリスクについて長期的に調査された研究を紹介します。

https://www.nature.com/articles/s41467-021-22354-2

こちらの研究では7,959名の被験者を対象に約25年間に渡る追跡調査が行われました。

研究では、被験者の自己申告や、腕に装着するタイプの計測機器(加速度計)によるデータも活用され、分析が行われました。

その結果、睡眠時間が6時間より少ない人は、睡眠時間が7時間前後の人よりも認知症リスクが高いことが示されました。
このリスクは50歳~60歳の時に、慢性的に短い睡眠をとっている場合に出てくるようです(約30%、認知症リスクが高まるとのこと)。

慢性的に短い睡眠は、人の認知能力を著しく低下させることがわかっています。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2785092/

また、睡眠不足はリスク判断を歪める、という示唆もあります。
ですので、長期的な認知症リスクだけでなく、目の前の生活の充実度の観点からも、可能な限り睡眠をとった方が良いと言えます。

質の高い睡眠は認知症の原因物質を除去する

上述の研究は、相関関係を示したのみで因果関係について示したものではありません。

実際、この研究では質の高い睡眠(ノンレム睡眠)がアルツハイマー型認知症の原因物質を減少させることを示しています。

https://www.science.org/doi/abs/10.1126/science.aax5440

もしかしたら単純な睡眠時間の問題ではなく、質の高い睡眠の時間が問題である可能性があります。

睡眠の質は先延ばし行動とも関係している、という知見もあります。

睡眠の質を高めるテクニックは各所で紹介されていますので、参考にしてみると良いでしょう。

睡眠の質を高めるためにも、適度な運動を心がけることも重要でしょう。

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