ヤフーが10月からリモートに無制限で移行しますよ、という報と共に「副業人材」を100人募集する、という報も流れました。
新しい雇用のあり方か?とも思いましたが、どうやらそうではなさそうです。
その真の狙いを見ていきましょう。
ちなみにわりかし妄想です。
ヤフーが「副業人材」を100人募集
元の記事はこちら。
他社などで本業に従事している人材を、「副業」の形で自社でも受け入れる施策の募集を15日、開始した。第一弾として事業プランのアドバイザーなど約100人を受け入れる。同社は「従来の会社と個人の関係性に捉われない『副業としての当社への参画』を積極的に募集」する、としている。
との事です。
ライオンをはじめ、副業人材を募集しはじめている企業が出てきている中、ついにヤフーもか?と思いましたが、どうやら狙いはそうではなさそうです。
ヤフーが「副業人材」の真の狙い
まずはヤフーのキャリア採用のページを見てみましょう。
副業人材(ギグパートナー)の特設ページでも良いです。
ピックアップポジションとして2つほど、あがっています。
中身を見てみると、次のような記載があります。
気になる文言は選考過程の「エントリーいただいた方には、課題を付与させていただき、レポートを作成・提出いただきます。そのレポート内容をもとに選考とします。」部分です。
これはどういうことでしょうか?
結論はシンプルで、他社のハイレイヤー人材の一本釣りをしたい、というわけです。
5万円×2ヶ月分の報酬を払うから、戦略プランや事業プランについて、提出したレポートを元に詰めていきましょう、と。
そして、その中で、解像度高く戦略プラン、事業プランを練れた方に対して、転職してうちでプランを推進しないか?というアプローチをとるのでは無いでしょうか。
10万円は非常に安い報酬ですが、一定、お金を受け取ってしまうと不思議と責任感が出て、本気で取り組むのが人間、特に日本人的特質です。
100人の募集で10万円ですと、かかる金銭的支出は10百万円。
ハイレイヤー人材をエージェントから採用すると、2人程度でこれ位の紹介報酬は平気でかかるので、100人の内、5人程度、優秀な人材を採用できれば、簡単にペイできてしまうのです。
発想としては非常に面白いです。
入り口でレポートという選考フィルターを通しつつ、2ヶ月かけてプランをブラッシュ・アップしていく。
そして、きちんと成果物がでなければ関係はそれで終了、とコストは安く、リスクも非常に少なく取り組めます。
新しい採用手法でありつつ、新規事業の創発手法のトライアル、というわけです。
どのような推移をたどるのか、ウォッチしていきます。
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