何かこれまで出来ていなかったことを「習慣化」したいと考える人は多いはずです。
しかし「三日坊主」と呼ばれるように、いざ新しい事をはじめても、なかなか身につかないのが実際です。
今回は、新しい習慣を身に着けるヒントについて考えてみます。
高速習慣化
以前、別の場所で、何か新しい事をはじめた際に習慣化するのに、非常に時間がかかり大変ですよね、この習慣化を高速でやるヒントがありますよ、という話をしました。
その習慣の高速化は次のように行います。
米空軍での習慣化トレーニング法「10回以上の即時反復」
空軍の基本トレーニングでは、習慣化のために、次のことを短い時間の内に反復する。
1)指導教官が部屋の照明をオンにする ⇒ 訓練兵は即時に起床し、数秒でベッドメイクをする
2)指導教官が部屋の照明をオフにする ⇒ ベッドに戻り睡眠に入る
3)適度な時間を起き1)と2)を行う、以下繰り返し
これを続けて10回~20回繰り返すと、新しい習慣が身体に刻まれる。
日常のことに置きかえて考えてみる。
例えば「帰宅した時にコートを放り投げて散らかす癖を直したい」という場合。
1)帰宅したらすぐにクローゼットにハンガーにかけて吊るす
2)コートを着用し外出する
3)しばらくしたら帰宅し1)と2)を実行、以下繰り返し
これを10回ほど繰り返すと、帰宅するとコートを放り投げずにクローゼットに吊るす、という習慣が身に付く。
ようは、短い期間、それも1日の間や数時間の間などの、非常に短い時間内で、習慣化したい事を何回も繰り返す、という手順です。
これは、教育学における過剰学習という考え方にも通ずる所があり、一定の理論的な支持もできる経験則的手法です。
これとは別の方法もあります。
やりたい事を全部やってみる
以前、次のようなツイートをしました。
これは一言で言うと、「いいからやりたい事を全部やってみる」という方法です。
何か、新しくはじめたい事、習慣化したい事があったとします。
この新しくはじめたい事や習慣化したい事を、とりあえず全部リストアップするんですね。
その中には、「すぐにはじめよう!」というのが成功者の行動原理における一つの真理でありつつ、現実的に難しいものもあるとは思います。
そのような現実的にすぐにはじめるのが難しい事を除き、すぐに手を出せる事、実行できる事をいいから全部やってみるんです。
(参考)この「やりたい事リスト」は「バケット・リスト」と呼ばれたりしますね。
こんな感じ(下記表)のようなシンプルなものが良いです。
WordやExcel、メモ帳等で簡単に作れますね。
蓋をあけてみたら性にあっていて何か続けられた、逆にやってみたら何か違った、というものはチェックをつけて、バケット・リストとしては完了ステータスにします。
うまく習慣化できなかった事で、やっぱり継続してチャレンジしたい事はバケット・リストに残し、次の総あたりチャレンジで、新しくバケット・リストに追加したものと併せて、もう一度習慣化にトライする。
という事をひたすら繰り返せば、結構な量の新しい事、新しい習慣が身についていきます。
(10個くらい挑戦したら、1個くらいは自然と継続できるもんです。)
見方によっては非常に脳筋な方法ですが、やってみないと実際の所がわからない部分が多いのも現実世界です。
とりあえずやってみて、良かったら良し、駄目だったら駄目だった事がわかって良し、という感じで、収穫はあります(知見も広がりますよ)。
ぐだぐだ考えて、何も行動を起こさないよりかは、失敗した、という方がマシですので、「いいから、とりあえずやってみよう」というマインドで、色んな事にチャレンジすると良いと思います。
また、単純に自分自身の人生や成長ステージ的に、「今は」駄目だったけれども、時間がたったら問題無くできるようになっていた、という事も沢山あるものです。
このバケット・リスト法(今、命名しました)による習慣化、是非、試してみて下さい。
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