失敗をした時は素直に落ち込んだ方が反省する、という話

ビジョン的思考

失敗した時の対処方法は、何が正しいでしょうか?冷静に、失敗の原因を振り返り、対策を練ることでしょうか?
もちろん、それは正しいのですが、失敗をしたときは素直に落ち込んだ方が反省する、という研究があります。
人間は失敗をした時に、正当化をしようとするので、感情面に重点を置いた方が良いからです。

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失敗を冷静に分析すると正当化が行われる

失敗への対処方法について、非常に興味深い研究があります。

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この研究では、失敗に対して冷静に、論理的に分析を行うのか、それとも感情的に落ち込むのか、でどちらの方がその後の失敗した事象に対して向き合うのか、が調査されました。

その結果、失敗の原因等を冷静に分析し、対策を練ることよりも、素直に感情的に落ち込んだ方が、反省をし、自己改善を図る傾向があることがわかりました。

人間の認知機能には、失敗をしたことに対して自己正当化をはかり、その後の改善を妨げるバイアスがあるから、とのことです。

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失敗への対処は高速PDCA

こちらの記事で、失敗への適切な対処として、うまくいかなかった点を把握し、改善すべき点に焦点をあてること、そして次の挑戦までの期間を極力短くし、PDCAの回数を増やすことが大事であることを書きました。

つまり、冷静に分析をすることがいけない、ということではないのです。

大事なのは、失敗したら素直に落ち込んで、ネガティブな感情を受け止めよう、その上で改めて冷静になり分析をし、再挑戦しよう、ということです。

怒りっぽい人自己愛性向が強い人は、反省をし辛い、という研究もあります。
これは上述の、失敗したことに対する自己正当化と同様の話と考えられます。

感情的に割り切ることが必ずしも正しくはないと認識し、感情的に落ち込むことも重要であると捉えると、失敗への対処スキルが向上すると考えられます。

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