【今日のフェルミ推定】スイーツ制作キット・サブスクリプションはチャンスになるか?

フェルミ推定・ロジカルシンキング

洋菓子店の明暗がわかれているようです。
都心の百貨店は売上が減る仲、EC売上や、各地域の個人店は横ばい、ないしは売上が増えている所があるようです。
一方、個人の消費者では、自宅でお菓子を作る機会が増えている模様です。
今回は、個人向けにスイーツ制作キットを販売した場合の市場規模について考えていきます。

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お題:スイーツ制作キット・サブスクリプションの市場規模を求める

今回の条件は、次の2つ位でしょうか。

  • ケーキミックスに加え、レシピ冊子、器具類が毎月届くサービス
  • 先駆者の立場として、市場シェアを一気に取る想定

なお、海外ですと、リンク先のようなサービスがあるので、荒唐無稽な話では無いですね。

それでは考えてみて下さい。

シンキングタイム
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試算:既存のデータから逆算していく

今回はある程度、ベースとなるデータから市場規模を逆算して行こうと思います。
スイーツ制作キットですので、自宅でのお菓子制作に興味のある、ライトユーザーが対象になると想定されます。
混ぜて焼けばできる系の商材から、利用者数を考えてみます。
つまり、「プレミックス」のデータを参照します。

プレミックス市場全体の売上高はおおむね160億円です。

このプレミックス市場の内、ホットケーキ、パン、ケーキ、焼き菓子系と言った、スイーツ系プレミックスの比率は約45%です。

プレミックス販売金額の推移(内訳別)
KSP-POS マーケットトレンドオープンレポート

つまりスイーツ系のプレミックスの市場は約72億円と考えられます。

この約72億円から、サブスクリプション・モデルで毎月販売するモデルでサービス提供をした場合の利用率想定を設定し、そこから利用人数を計算してみます。
利用率想定は1%、プレミックスの値段想定は300円とします。

これは、正しい間違っている、はさして問題ではないので、とりあえず適当におけばOKです。

スイーツ系プレミックスをサブスクリプションで販売した場合の利用人数を計算

利用人数としては、想定20,000人の方が利用するイメージになりました。

ここから、先駆者の立場としてどれだけシェアをとるのか(市場を創造するのか)、そしてその他の材料やレシピ、料理キットなどを付け加えて、その付加価値分の値段の上乗せをするのか、を考えてみます。

MAXシェア想定は20%、値段の上乗せ分は1,700円、つまり販売額は2,000円/月とします。

スイーツ制作キットサブスクリプションサービスの事業規模を計算

4,000IDをとる前提で、年額約1億円の売上と算出されました。

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結論:小規模法人がチャレンジするのは面白いかも

事業規模として、約1億円の売上高では小さいと言わざるをえません。

利用回数を月1ではなく、月2のプランを用意したり、材料の質や種類などを増やすなどしたプレミアムプランを用意したとしても、精々が2億円ほどでしょう。

売上がそのまま利益にはならず、材料費だけでなく、マーケティングコストもかかるので、利益としては微々たるものになるはずです。
それならば、既存商品(焼き菓子などの賞味期限の長いもの)をベースに、ECでの販売を行う方が、やりやすいと言えるでしょう(実際、EC販売に流れているわけで)。

逆に言うならば、地域で2,3店舗展開しているサイズ感の洋菓子店が、この1億円を取りに行く、というのは面白いかもしれませんね。
Twitter、Youtubeなどの媒体と交えてやれば、まあまあいけるかもしれませんね。

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