新型コロナウイルスの対策を検討している政府の専門家会議において、「新しい生活様式」が提言されました。
その中には「働き方の新しいスタイル」という項目が含まれており、更にその中には「名刺交換はオンライン」という言葉が書かれていました。
紙の名刺が無くなり、名刺交換はオンラインで行われる時代が、ようやく来るのでしょうか?
忙しい人向けまとめ
- 政府の専門家会議より「新しい生活様式」が提言されている
- その中には「働き方の新しいスタイル」も含まれている
- テレワーク(リモートワーク)に加え、名刺交換についてもオンライン上で行うことが提言されている
- オフィスへの出社も、会議も、そして紙の名刺も基本的には無駄
- Sansan社の提供する「Sansan」や「Eight」を使えば、誰もが簡単に名刺交換をオンラインでできる
政府専門家会議より「働き方の新しいスタイル」が提言されている
政府の専門家会議の提言
新型コロナウイルスの対策を検討している政府の専門家会議において、「新しい生活様式」と題する対応案が提言されました。
影響が長期化することを前提に、感染拡大を長い目線で防いでいこうというものです。
内容としては、手洗いなどの基本的な感染対策から、日常生活上のエチケットや、新しい働き方への提言などが含まれています。
今回ポイントとしたいのは、最後の「働き方の新しいスタイル」の部分です。
働き方の新しいスタイル
専門家会議が提言した「働き方の新しいスタイル」について抜粋します。
資料全体は、末項の参考部分に元資料がありますので、そちらを参照ください。
- テレワークやローテーション勤務
- 時差通勤でゆったりと
- オフィスはひろびろと
- 会議はオンライン
- 名刺交換はオンライン
- 対面での打合せは換気とマスク着用
これまで、これからの時代、テレワーク(リモートワーク)は当たり前になってくるよね、ということを書いてきました。
強制的にリモートワークを実施して、多くの方が改めて「通勤っていらなくね?」「やっぱ、会議って無駄だよね」「(というか上司いらなくね?)」ということに気が付いたことかと思います。
仕事ができる人にとって、通勤や特に会議(商談もね)は時間を浪費させるだけの代物で、生産性はあまりありません。
言いたいけれども、世の中の風潮がそうはなっていなかったことが、ここにきていきなり明確になったのです。
はっきりと言います。
会議や商談は、仕事ができない人が、頑張って忙しく仕事している風を装うためのものです。
(一応、事前にアジェンダを決め、ゴール設定をし、参加者が必要な情報を頭にインプットしている前提の、極めて短時間のミーティングは有用だと思っている。ただ、1回の会議で1時間とか2時間とかって、かける必要全く無いと思うんだ。もちろん内容にもよるけれど。)
今回、政府の専門家会議より提言があったものに、リモートワークの話に加え、これまでどうしても納得のいかなかったものについて触れられていました。
そう、「名刺」です。
ようやく紙の名刺が無くなる時代が来るか?
紙の名刺っていらないよね
名刺管理クラウドサービス大手のSansan株式会社を中心に、先進性の高い企業やオピニオンリーダーが紙の名刺を不要とした提言をしてきました。
ただ、世の中のマジョリティは、やはり紙の名刺をベースにした、旧来のビジネスコミュニケーションをとってきました。
今でこそSansan社の名刺管理サービス「Eight」は一般的なものになってきましたが、数年前までは「流行りもの好き」扱いされたものです。
リモートワークが当たり前になる時代も、紙の名刺が無くなる時代もまだまだ先だと思っていましたが、良くも悪くも、一気にそのような風潮が到来しました。
今回は、それに政府の専門家会議からの提言もあるわけです。
なお、名刺の交換そのものはいらないとは思っておらず、一定の有用性があると考えています。
全くの初対面の相手ですと、どのような人でどういうポジションについているのかは当然わかりません。
相手の知識の度合いや、仕事に対する温度感もわからないので、話をするにしても、情報のメッシュ感をどれくらいの粒度に設定するか、掴みづらいものです。
ですので、最初の挨拶は名刺を元に、軽く挨拶と自己紹介をして、相手のことを掴むというのは必ずしも無駄だとは思っていません。
(ようは、アイスブレイクに使える、ということですね。)
しかし、別にそれが「紙」である必要性が無いのです。
名刺交換はオンラインでできる
名刺交換オンラインサービスは、現状ほぼほぼSansan社の独壇場です(シェア8割以上)。
他にもLINE社が提供するLINE myBridgeもありますが、セキュリティ的に不安に思う人もいるでしょうから、現状ではSansan社一択の状況かと思います(まわしものじゃないですよ)。
Sansan社が提供する名刺交換オンラインサービスは大きく2種類が存在します。
- Sansan
- Eight(企業向けプレミアムと個人向けプレミアム、個人向け無料プランがある)
「Sansan」は全社的な名刺データサービスを構築するものです。
ザ・モデル型のセールス活動を行うため、効率的に取引先情報をデータベース化し、リード獲得からカスタマーサクセス活動にまで活かしたい場合は、「Sansan」を導入するのは、検討の価値があるかと思います。
「Eight」は、あくまでも個人レベルで名刺管理を行うものです。
これを企業向けプレミアムで契約すると、各々の名刺情報を社員同士で相互に閲覧できるようになります。
ただの共有レベルでの活用ならば「Eight」で良いでしょう。
オンラインでの名刺交換の方法
それでは実際に名刺交換をオンラインでやる方法を参考までに紹介します。
結論、QRコードでやります。
スマートフォーンに表示したQRコードをカメラにかざし、先方が画面越しで読み取れるようにすれば良いです。
その際の注意点としては、Zoomなどのバーチャル背景を使用している場合で、名刺交換のタイミングでバーチャル背景をオフにした方がよいでしょう。
スマートフォンが背景で隠れてしまう場合もあるからです。
もう一つが、バーチャル背景にQRコードを埋め込む方法です。
会議に途中参加する場合、一々名刺交換をしていては煩雑ですから、背景にQRコードを表示して、いつでも読み取れるようにすると利便性は向上しますし、配慮も行き届いている感があって良いです。
どちらの方法もEightとZoomを利用している前提ですが、詳細な方法がSansan社ブログにありましたので参照ください。
最後に
これまで見てきた通り、リモートワークやWEB会議だけでなく、名刺交換もオンライン上で簡単にできるような時代になりました。
決して特別なIT知識が必要なわけではなく、大多数の人が当たり前に使える、本当に簡単なものです。
結局の所、ハードルになるのは「固定概念」(とそれに凝り固まった人たち)だけです。
ようやく、紙の名刺を無くせる風潮が来たのです。
人生の貴重な時間を無駄に浪費しないためにも、ビジネスを効率的に進めてより高い業績を出していくためにも、今回のウイルス騒動を逆にチャンスにして、不要な固定概念を取り払っていきたいものです。
揺り戻しでアナログな文化が逆に持て囃され過ぎないことを、願うばかりです。
(参考)「新しい生活様式」の実践例(厚生労働省公開資料9ページ)全文
(1)一人ひとりの基本的感染対策
感染防止の3つの基本:①身体的距離の確保、②マスクの着用、③手洗い
- 人との間隔は、できるだけ2m(最低1m)空ける。
- 遊びに行くなら屋内より屋外を選ぶ。
- 会話をする際は、可能な限り真正面を避ける。
- 外出時、屋内にいるときや会話をするときは、症状がなくてもマスクを着用
- 家に帰ったらまず手や顔を洗う。できるだけすぐに着替える、シャワーを浴びる。
- 手洗いは30秒程度かけて水とせっけんで丁寧に洗う(手指消毒業の使用も可)
※ 高齢者や持病のあるような重症化リスクの高い人と会う際には、体調管理をより厳重にする。
移動に関する感染対策
- 感染が流行している地域からの移動、感染が流行している地域への移動は控える。
- 帰省や旅行は控えめに。出張はやむを得ない場合に。
- 発症したときのため、誰とどこで会ったかをメモにする。
- 地域の感染状況に注意する。
(2)日常生活を営む上での基本的生活様式
- まめに手洗い、手指消毒
- 咳エチケットの徹底
- こまめに換気
- 身体的距離の確保
- 「3密」の回避(密集、密接、密閉)
- 毎朝で体温測定、健康チェック。発熱または風邪の症状がある場合はムリせず自宅で療養
(3)日常生活の各場面別の生活様式
買い物
- 通販も利用
- 1人または少人数ですいた時間に
- 電子決済の利用
- 計画をたてて素早く済ます
- サンプルなど展示品への接触は控えめに
- レジに並ぶときは、前後にスペース
娯楽、スポーツ等
- 公園はすいた時間、場所を選ぶ
- 筋トレやヨガは自宅で動画を活用
- ジョギングは少人数で
- すれ違うときは距離をとるマナー
- 予約制を利用してゆったりと
- 狭い部屋での長居は無用
- 歌や応援は、十分な距離かオンライン
公共交通機関の利用
- 会話は控えめに
- 混んでいる時間帯は避けて
- 徒歩や自転車利用も併用する
食事 ・持ち帰りや出前、デリバリーも
- 屋外空間で気持ちよく
- 大皿は避けて、料理は個々に
- 対面ではなく横並びで座ろう
- 料理に集中、おしゃべりは控えめに
- お酌、グラスやおちょこの回し飲みは避けて
冠婚葬祭などの親族行事
- 多人数での会食は避けて
- 発熱や風邪の症状がある場合は参加しない
(4)働き方の新しいスタイル
- テレワークやローテーション勤務
- 時差通勤でゆったりと
- オフィスはひろびろと
- 会議はオンライン
- 名刺交換はオンライン
- 対面での打合せは換気とマスク着用
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