「エア権限」のすすめ~2つ上の役職の立場で考えてみる~

マネジメント・リーダーシップ

色々と意識高い感じの本や記事で「2つ上の役職の立場で考えてみる」というアドバイスが書かれていたりします。
これは、まあその通りだと思うのですが、じゃあ具体的にどうすれば良いの?というのは疑問に思うはず。
ここでは「エア権限」という考えで、このアドバイスを実行する方法を書いていきます。

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2つ上の役職の立場で考えてみる

言うは易し系の話で、「2つ上の役職の立場で考えてみる」というアドバイスは、まあされるものです。

平社員なら係長の立場になって、係長なら部長の立場になって、物事を考えてみる、ということですね。

2つ上の立場になって考えるには、知識が多くあり、視野も広く無ければいけません。
自分自身がカバーしている領域だけの思考ではなく、自分以外の誰かや、他の部署との関係性、顧客が求める事、社会の中での会社の立ち位置等々に思考を巡らせる必要があります。

全体を見渡して物事を考える、ということですね。

この話、全くもって有用な話であり、これを実践すると良いよ、とは思うのですが、いざ取り組もうとしても難しいものです。
曖昧性が高い話だからです。

そこで出てくるのが「エア権限」という方法です。

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エア権限、とは

エア権限とは、仮にあなたが役職者になったと仮定して、つまり権限があるものと仮定して意思決定をしてみる、というものです。

例えば何か意思決定が下される会議があったとします。

これまでは、自分の担当外のことに関して、ボーっと話を聞いて時間が過ぎるのを待っていたかもしれません。
しかし、これではもったいないです。

ここで、起案者の話をじっくり聞き、自分なりに決断、意思決定を下してみるのです。

これは、意思決定をする、という思考習慣を身に着けるトレーニングにもなりますし、実際に2つ上の役職の立場の方が下した結論と比較することにより、一定、その思考回路をトレースすることにもつながります。
さらには、会社全体のことに詳しくなるので、仮に本当に昇進できた際、持っている情報が多い状態でスタートできます。

これは、別に会議に限らずで、例えばSlack等のチャットツールで流れている各種相談ごとや質問事項に対しても使えます。

自分の担当範囲外の話でも、内容を呼んで、自分なりに調べてみて、間違っても良いから何かしらの結論を出してみるのです。

そして実際に担当者や権限者が出した回答を見て、比較して見ると、結論の精度があがっていきます。
わからないことがあれば、質問をしてみるのも、当然に良いでしょう。


この方法はシンプルですが仕事を楽しくする効能もあります。

単純にこの方法を日々繰り返していれば、仕事の能力も上がっていきますし、役職者になりきって仮でも決断を下してみるのは存外に楽しいものです(責任も無いですし、間違っていたとして誰かに問い詰められることも無いですよ)。
脳のリソースという対価は支払う必要があるものの、それ以外のデメリットは何もありません。

面白いと思ったら、是非試してみて下さい。
大体、全ての役職において有用で、おすすめですよ。

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