上司は部下と仲良くなった方が良い

マネジメント・リーダーシップ

何というか当たり前の話なのですが、今回は「上司は部下と仲良くなった方が良い」という話です。
多くの部下を持っている上司にとって、部下との関係構築は重要な課題でしょう。
「部下と友達になるな」と言う方もおり、一理あるのですが、とりあえず統計的な事実を提示します。

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上司と部下との交流とパフォーマンスの関係

複数大学の研究チームは、上司と部下との交流(関係性)とパフォーマンスの関連性について、メタ分析を実施しました。
上司と部下との交流(関係性)についてはLMXという略語で表現されています。
下記リンクのPDFダウンロードから論文がダウンロードできる。)

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メタ分析なので、複数の論文を横断的に分析を行っているものなのですが、結論を端的に言うと、LMXとタスク・パフォーマンスには正の相関性がある、ということが示されました。
また、LMXが良好な場合、部下は仲間を助けたりする傾向が強いことも示されました(シチズンシップ・パフォーマンス)。

LMXとパフォーマンスとの関連性については、信頼度、モチベーション、エンパワーメント、従業員満足度が媒介するのですが、リーダーへの信頼が最も大きく影響していることが示されたのです。

(なお、タスク・パフォーマンスが高いからと言ってLMXが良好とは限らない、ということで逆方向の関係は無かった、とのことです。)

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「上司は部下と仲良くなった方が良い」は正しい

つまり、「上司は部下と仲良くなった方が良い」は統計的に正しい、ということです。

上司に求められるコンピテンシーは様々にありますが、一つ、部下と良好な関係を構築する、ということを目標とするのは効率が良いと言えるでしょう。
(もちろん、部下の顔色を窺うような関係性は望ましくないですが。)

参考記事

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