休憩中、ゲームをしている人、動画を見ている人、本を読んでいる人。
様々に自由な時間を過ごしているでしょうが、そのような別の何かを行っていると、果たしてそれは休憩になるのでしょうか?答えは「休憩になる」です。
今回は、様々な休憩のとり方が生産性に与える影響について見ていきます。
様々な休憩がタスク遂行上の生産性に与える影響
複数大学の研究チームが、鉄道のオペレーターを模して、様々な休憩がタスク遂行上の生産性に与える影響について実験を行いました。
実験は、87名の大学生に対して、休憩を取らせない、ゲームをする、何もせず座る、音楽を聴く、動画を見る、というような様々な休憩のとり方でグループ分けをし、鉄道を制御するオペレーターを模したシミュレーションタスクを行わせました。
20分間のタスク遂行の間で、休憩が5分間、挟まれました。
この結果、どのような休憩のとり方であれ、休憩を取らないよりも高い生産性を出すことが示されました。
ゲームをする、というような一見休憩にならないようなことでも、タスクから離れることにより、パフォーマンスを高く保つことができるということです(パフォーマンスの低下を抑制できる、という方が正しいか)。
「異なる刺激」に休憩の効果があるようだ
別の研究では、「異なるタスクを行うだけでも休憩になる」「40秒間、緑を眺めるだけでも休憩になる」ということが示されています。
これらの知見を踏まえると、「異なる刺激」を脳に与えることが、休憩の効果を示す、と言えます。
忙しい現代人ですが、タスクを切り替えていく、異なる種類の仕事を挟んでいく、というようなアクションを取ることで、高い生産性を維持できると考えられます。
なるべく早く、しっかりと休むことも忘れない様に
なお、なるべく早く、しっかりと休むことも忘れない様にすることが重要と考えられます。
こちらの記事では、休憩はなるべく早く、できれば午前中に取る方が望ましい、ということを書いています。
理由としては、蓄積された疲労は、ちょっとやそっとの休憩では簡単に癒せないから、です。
1時間弱の仕事 ⇒ 短い時間で完了できる別のタスク ⇒ 1時間弱の仕事 ⇒ 午前休憩 ⇒ 1時間弱の仕事 ⇒ 短い時間で完了できる別のタスク ⇒ 午後休憩 ⇒ 残りの仕事。
このような形で1日のスケジュールを組めると良いのではないでしょうか。
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