採食主義はメンタルを不調にする?少なくとも相関関係がある模様

生産性・業務効率化

健康ブームや環境保護に対する意識の高まりにより、ヴィーガニズムや、そこまで極端で無いにせよ、菜食主義が一部で広まっています。
人類の歴史は肉食と共にあった中、菜食主義が人の身心にどのような影響を及ぼすのか、十分な研究はされていません。
今回は、菜食主義がメンタルを不調にする可能性がある、という研究を紹介します。

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菜食と精神的な健康との関係を調べた研究

南インディアナ大学の研究者は次のような調査を行いました。

Meat and mental health: a systematic review of meat abstention and depression, anxiety, and related phenomena
(2021). Meat and mental health: a systematic review of meat abstention and depression, anxiety, and related phenomena. Critical Reviews in Food Science and Nutr...
  • オンラインデータベースを元に、肉食と菜食での精神への影響の違いについて調べた研究をレビューした
  • 18件の研究が諸々の該当基準を満たした
  • 合計160,257名(女性85,843名、男性73,232名、他は不明)について情報を入手した
  • 対象者は複数地域の出身であり、肉食149,559名、菜食8,584名(他は不明)という内訳となった

(ここで言う、“肉食”とは、ごくごく普通に肉も食事の中に含まれている、という意味であり、肉だけを食べている人たちのことではない。一方、菜食は“肉を可能な限り控える人”と定義されている。)

この結果、菜食者(肉を避けている人たち)は、うつ病や不安症のリスクが有意に高いことがわかりました。
(18件の研究の中身としては、11件で菜食が精神的に不健康、4件は曖昧な結果、3件が逆に肉食が精神的に不健康、という内訳だった。)

この通り結果はばらけているのですが結論として言えることは、傾向として菜食主義はメンタルを不調にする可能性がある、ということです。

他にも、菜食者は肉食者に比較して自傷行為や自殺者が多いなど、ネガティブな傾向があることも示されました。

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あくまでも相関関係があり因果関係はわかっていない

補足をすると、上述のレビューで示されたのは、あくまでも相関関係であり、因果関係ではない、という点です。

研究者もその点は指摘しており、次のような可能性があることも説明しています。

  • 諸々の疾患(精神的な疾患でも、肉体的な疾患でも)がある人は、治療の一環として食事内容を変える場合がある
  • 動物保護や環境保護等に対してセンシティブに考える人は、そもそもとしてうつ病や不安症になりやすい

もちろん、必要な栄養素が欠乏した結果として、メンタルが不調になる可能性もあります。

現時点で言えるのは、統計的傾向として菜食とメンタル不調は関連性が高いので、肉は食べた方がベターである、という点です。

補足:レビューでは、メンタル不調について優位に差がある、ということが示されましたが、ストレスに対する認知や生活の質、という点については差がないことも示されました。
これは、「本人は自覚をしていない。」ということを示す懸念があるとも言え、よりリスクが高いと考えることができます。
また、多くの菜食者(ヴィーガンやベジタリアン)が肉食に戻る傾向があることの理由や、菜食による長期的影響等、不明な点は多くあります。
現時点でわかっているのは大枠としてn菜食とメンタル不調に相関性がある、という点のみです。

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