マルチタスクを行うと生産性の低下のみならず感情をネガティブにする

生産性・業務効率化

マルチタスクの弊害は各所で語られています(下記記事も参照)。
生産性の低下(IQの低下)や疲労の蓄積等が代表的な弊害ですが、どうやら感情をネガティブにする側面もあるようです。
複数大学が協働して行った研究を見ていきましょう。

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マルチタスクは感情をネガティブにする

複数大学の研究チームは次のような調査を行いました。

https://dl.acm.org/doi/abs/10.1145/3313831.3376282
  • 26人の被験者を対象とした
  • 被験者には期限付きの小論文の課題を与えた
  • 課題に取り組んでいる間に、2つのパターンでメールを送信し、感情の変化を映像で分析
  • パターン①:一括でメールを受信し、期限付きで即時に返信するように指示を与えた
  • パターン②:断続的にメールを受信し、同様に期限付きで即時に返信するように指示を与えた

その結果、パターン①の一括でメール返信した被験者の表情は、ニュートラルな感情を保っているものの(悲しみの感情も一部で見られた)、一方でパターン②の断続的にメール返信した被験者は、悲しみや怒りの感情、また恐怖心も混在していることが示されました。

(被験者の表情は、研究者が主観で判断したものではなく、AIによる判定が行われていたので、精度は高いと考えられる。)

つまり、マルチタスクは、生産性の低下のみならず、精神に負担をかけストレスを増加させ、感情をネガティブにすることが示されたのです。

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どのように対処すれば良い?

まず研究者たちは“バッチ処理”を推奨しています。

例えば上述のようなメールに対する返信であれば、返信をするタイミング・時間を決めて、一括で返信を行うようなものです。

とは言え、現実の仕事において、横やりが入ることは珍しくないです。

特にオープンオフィス環境は、集中力を中断させる要素が非常に多く、研究者たちも懸念を示しています(下記記事も参照)。

企業ができるのは、例えばリモートワークやブースで区切られた半個室のようなものを用意し、集中して作業に取り組める環境を用意する一方、従業員間でコミュニケーションが取れるような空間や時間も用意し、適切に使い分けられるような環境やルールを制定することでしょう。

適切で生産性の高い労働環境を構築するためには、上述のような知見をインストールし、使い分けられるようになることが求められると考えられます。

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