コーヒーは、香りを嗅ぐだけでも、コーヒーのことを考えるだけでも覚醒効果がある模様

生産性・業務効率化

コーヒーを友にする仕事好き人間は多いでしょう。
コーヒーには様々なプラスの効果、例えば覚醒効果だけでなく疾病予防や体力増強などの効果があります。
どうやらこの効果、実際に飲まなくても、香りを嗅いだり、コーヒーのことを考えるだけでも恩恵を受けられるようです。

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コーヒーの香りを嗅ぐだけでも効果がある

複数大学の研究チームは、コーヒーの香りを嗅ぐことによる覚醒効果について実験を行いました。

ScienceDirect

実験は簡単なもので、114人を対象に2つのグループに分け、GMATによる数学のテストを受験してもらいました。
あるグループはコーヒーに似た香りが漂う部屋で受験をし、別のグループは香りのない部屋での受験となりました。

結果は、コーヒーの香りが漂う部屋で受験をしたグループの方が、スコアが有意に高いことが示されました。

つまり、コーヒーの香りによるプラシーボ効果があったのです。

この研究は別の調査も行われており、実験に参加していない208人を対象に香りに対するイメージについてヒアリングを行ったところ、コーヒーの香りがする部屋では、香りがない場合や花の香りがする部屋よりも、生理的な刺激を感じる、と回答していました。
つまり、香りのイメージと得られる効果が脳内で結びついた可能性があります。
その意味で、コーヒー以外にも、紅茶や日本茶にも覚醒効果があるとイメージを持っている人の場合、コーヒーの香りでなくても同様の効果が得られる可能性があります。
もちろん、コーヒーに対する覚醒効果のイメージがない場合には、プラシーボ効果がない可能性があります。
この示唆による懸念は、いわゆる“デカフェ”のコーヒーですが、プラシーボ効果により覚醒してしまい、折角の“デカフェ”が意味をなさない可能性もある、という点が指摘できます。)

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そして、コーヒーのことを考えるだけでも覚醒効果がある

別の複数大学の研究チームは、コーヒーに対する想起と覚醒効果について調査を行いました。

ScienceDirect

複数の調査が行われているのですが、例えばコーヒーのことを考えた場合に、自己申告または心拍数が向上、つまりは生理的な覚醒度があがることが示されました。

これは、紅茶のことを考えたり思い出したりする場合に比べて、コーヒーの方が覚醒効果が高いことから、抱いているイメージ、心理的な早期が生理的に作用することを示唆しています。
(紅茶にもカフェインが多く含まれており、コーヒーと同様に覚醒効果があるのですが、一般的には頭をスッキリさせるならばコーヒー、紅茶にはそのような効果がない、とイメージされている。)

また、文化圏による差も出るようです。
コーヒー文化圏の出身者には上述の効果があるものの、そうではない主にアジア圏の被験者には、コーヒーを想起することによる覚醒効果は弱い、ないしは見られないことも示されました。

上の段落のメモで、紅茶や日本茶にも覚醒効果があるとイメージを持っている人の場合~~~、と記載しましたが、この研究により、「覚醒効果に対するイメージ」が影響することがわかります。
つまり、紅茶や日本茶に対して覚醒効果のイメージを強く抱いているならば、コーヒーに限らなくてもプラシーボ効果があると考えられます。
同様に、“デカフェ”に対する懸念が強まったとも言えます。


これらの研究は、人の身体は心理的な影響を強く受ける、ということを示しています。

コーヒーによる覚醒効果を高めたい場合、その覚醒効果をイメージしながら飲むと、より効果が高まるかもしれません。
そしてそれはコーヒーに限らず、紅茶や日本茶などの、同様にカフェインが多く含まれている飲料でも同じな可能性があります。

また、“デカフェ”に対する懸念もそうです。
夜、ぐっすりと寝たいならば“デカフェ”であっても避けた方が良いかもしれません。

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