反対意見も無視せずに聞こう

生産性・業務効率化

今回は「反対意見も無視せずに聞こう」というテーマで書いていきます。
先日、このようなツイートをしました。

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組織のトップはエコーチェンバー現象に陥りやすい

今の時代、様々な言論・意見が飛び交い、各方面の見方・考え方を簡単に知れるようになっています。

一方、身近な生活ではどうでしょう?

情報化社会が進むにつれ、自分自身を取り巻く人たちは、多様な人たちではなく、自分自身と同種の、似た人たちになっていませんか?

家族は必然的に似通ってきますし、会社組織は結局の所、似た者同士の集まりになります。
そしてSNSでは更に似た者同士の集まりが強化されていきます。
(わざわざ、自分と違う人種の人たちと、積極的に繋がろうとする人って少数派ですよね?)

このような「似た者同士」の人たちに囲まれていくと起きるのが、エコーチェンバー現象です。
(閉鎖コミュニティに長く閉じこもっていると、同じような意見しか飛び交わなくなり、また自分自身の意見も肯定されやすくなる。このような環境において、自分自身の意見や主義主張・思想信念が正しいと思い、他の意見を認めず、排除するようになっていく現象のこと。)

そして、このエコーチェンバー現象は、優秀なはずの組織のトップ(社長とかですね)でも起きえます。

なぜならば、上のツイートでも触れた通り、わざわざ組織のトップに、反対意見を物申そうとする人はマイノリティであり、組織のトップには賛成意見の人ばかりで占められるからです。

組織のトップは、能力が高く、プライドも高い分、自分自身の考えが正しいと思いこみやすい性質もあるので、実はエコーチェンバー現象に陥りやすいポジションだったりするのです。

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反対意見を無視してよいか?

さて、最近の言説として、「反対意見を言う人は、人の足を引っ張りたいだけだから、無視した方が良い。距離をおいた方が良い。」という話を聞きませんか?

ネットで大体のことができる世の中ですので、一つの組織だけでなく、別の働き方でも稼ぐことができます。
(起業などの)チャレンジの事例も共有されるようになり、チャレンジリスク自体も小さくなっています。

しかし、世の中の変化に対応できない、考え方をアップデートできない人は一定数存在します(それは別に悪くはない)。
そして、新しい事にチャレンジしようとすると、旧い考えの人や保守的な人たちから、何かしらの反対をされるのです。

このような背景もあり、「反対意見は無視して良い」という主張が目立つようになりました。

しかしです。
ここで冷静に考えてみましょう。

仮に、本当に自分自身の考えが間違っていたらどうでしょうか?
自分自身が欲しい、見聞きしたい情報だけを集めていて、実は情報の偏りが発生していたとしたらどうでしょうか?

誤った、偏った情報を元に行われた意思決定は、当然に間違っているリスクが高まります。

その意味で、反対意見を無視する事はリスクである、むしろ反対意見を元に考えをブラッシュアップした方が、元の自分自身の考えの質が高まる、と考えられるわけです。

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そうは言っても反対意見を集めるのは難しい、どうする?

しかし、現実問題として、「反論OK」としても、率直な反対意見をもらえるとは限りません。
相手も一定躊躇しますし、やはり聞く側としても、気持ちの良いものではありません。

そこで有用なテクニックがデビルズアドボケイトというものです。
「あえての反論」とも呼びます。

「本当は反対じゃないんだけど、あえて、あえてで反論を述べるとしたら~~~」という形で、クッションを挟むのです。
会議のファシリテーター(もしくは会話の主導者)も、デビルズアドボケイトを促すのが良いです。
(つまり、コミュニケーションをとる人たち同士でデビルズアドボケイトというものが共有されていると良いですね。)

これなら、少しは気持ちよく反論を述べ合うことができます。

それでもやっぱり反論を言うのは難しい、聞いているとそれなりにもやもやして仕方が無い、とならば一人会議での利用です。

自分で自分に反論するなら、まぁまぁニュートラルにできるはずです。
是非、お試しあれ、です。

こちらの記事も参考にして下さい。

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