休憩はどのタイミングで取るのが適切なのか?

生産性・業務効率化

ごく平均的な労働者は12時を過ぎたあたりで1時間弱の休憩を取るのが一般的でしょう。
当たり前すぎて、このことに違和感を持たない方も多いのではないでしょうか。
ある研究によると、休憩はなるべく早いタイミングでとった方が効率が良いことが示されています。

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よりよい休憩のタイミングは?

ベイラー大学の研究チームは、どのタイミングで休憩をとるのがより高い効率で仕事に向かうエネルギーを回復させるのか?について調査を行いました。

APA PsycNet

研究では、95人の労働者を対象に、5日間の勤務中にとられた休憩について、その特徴が調べられました。

その結果、シフトの早い時間帯に休憩をとった場合、エネルギー回復の効率が高く、その後の仕事のパフォーマンスが高くなることが示されました。

また、効率の良い休憩により得られた仕事に向かうエネルギーは、健康面の改善、精神的疲労の軽減、仕事満足度の向上、シチズンシップの向上(組織のメンバーを支援しようという行動)等のプラスの影響を及ぼすことがわかりました。

なお、休憩の時間と頻度について、頻繁な短い休憩 > 頻繁でない長い休憩 > 頻繁でない短い休憩 の順でエネルギー回復の効率が変わることも示されました。

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固定概念を打破すべき

冒頭に書いた通り、ごく平均的な労働者は12時を過ぎたあたりで1時間弱の休憩を取るのが一般的でしょう。
これは、繰り返しますが、あまりにも当たり前すぎて、疑問を持っていない方も多いのではないでしょうか。
場合によっては、混雑するお昼の時間帯を割けて、午後になってから休憩をとる方もいらっしゃるでしょう。

上述の研究は、可能な限り早い時間帯(午前)に休憩をとった方がエネルギー回復の効率が高いことが示されています。

研究者は、午後に入った段階ですでに労働者の脳は疲労しきっており、ちょっとやそっとの休憩では十分なエネルギー回復が図れず、元の生産性を取り戻せないのでは、と推測しています。

より高い生産性を望むならば、可能な限り早い時間帯の休憩を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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頻繁な休憩もおすすめ

なお、こちらの記事でも提示したのですが、短い休憩を頻繁に挟むことは学習効率を高めることもわかっています。
(この事例では、本当に頻度の高い、「頻繁な短い休憩」なのですが。)

上述の研究でも、頻繁な短い休憩は望ましいことが示唆されています。

これらのことを踏まえると、脳は使えば使うだけ疲労(もしくは情報)が蓄積していき、疲労回復のために要する休憩が長くなるのではないでしょうか(もしくは、脳に蓄積された情報を処理する時間が長くなる)。

時間帯をわけて短い休憩を頻繁に取ることは、もしかしたらより良いエネルギー回復効率をもたらすかもしれません。

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