運動と認知症リスクの関係は比較的よく知られています。
一方で、お風呂と認知症リスクの関係は、あまり知られていないのではないでしょうか。
ここでは、お風呂と認知症リスクの関係について科学的知見を見ていきます。
お風呂にしっかり入る人は認知症リスクが下がる模様
こちらの研究では、サウナ風呂と認知症リスクの関係について調査が行われています。
https://www.sciencedaily.com/releases/2016/12/161216114143.htm
被験者は中年の男性約2千人で、サウナ風呂に入る頻度をヒアリングの後、健康の状態について追跡調査が行われました。
その結果、週に2回以上サウナ風呂に入る人は、そうでない人に比較して認知症にかかる確率が約66%も低いことが示されました。
この研究はサウナ風呂が対象ですが、外部要因で身体をあたためることが重要であり、通常の湯に浸かるお風呂でも問題は無いはずです(次項も参照)。
認知症に限らず入浴は健康に良い
実際、認知症に限らず、入浴は健康に良い、ということが多くの研究で示されています。
例えばこちらの研究では、定期的に入浴をすると免疫力が向上することが示されています。
また、この外部から熱を与えられることによる効果は、運動によって得られるものと近しい、という示唆も得られています。
NCBI - WWW Error Blocked Diagnostic
他にも、心臓発作や脳卒中といった重大な疾患のリスクが減らせる可能性。
https://jamanetwork.com/journals/jamainternalmedicine/fullarticle/2130724
NCBI - WWW Error Blocked Diagnostic
このような形で、多くの研究が入浴による健康増進効果を報告しています。
適切な入浴は睡眠の質も改善させる
他にも次の記事では、就寝前に次の条件で入浴をすると、睡眠の質が改善するという内容に触れています。
- 就寝時刻の1~2時間前
- 約40~42.5度
忙しい現代人は中々、しっかりと入浴をする時間を確保していない方も多いでしょう。
しかしそれでも、きちんと入浴をし、身体をあたためる、という行為がどれだけ健康増進や生活の質向上に寄与するのか、意識してなんとか生活の中に組み込みたいものです。
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