忙しい現代人。まとまった休憩をとる時間がない方は、多いのではないでしょうか。
そんな方に朗報があります。
(本当に朗報か否かは疑問がありますが)どうやら、ちょっとした休憩、それこそ40秒の休憩でも緑を眺めるとリフレッシュ効果があるようです。
マイクロブレーク(短い時間)の役割
こちらの記事で、休憩は可能な限り早い時間帯、つまりは午前中に取るのが望ましい、という話をしました。
理由は簡単で、こびりついた汚れが簡単にとれないように、一定ラインを超えた疲労は、1時間程度の休憩ではとれないので、疲労が蓄積されていない午前中に休憩をとった方が、生産性維持のためには良い、というものです。
一方で、忙しい現代人が午前中に果たして休憩がとれるのか?と言うと、現実問題として難しい方が多いのではないでしょうか。
それのみならず、そもそもまとまった休憩をとることすら難しい方も多いのではないでしょうか。
メルボルン大学の研究チームは、マイクロブレーク(短い時間)の役割について研究を行いました。
研究の内容は、被験者に対してグループ分けをし、短い休憩をとってもらい、生産性がどれだけ維持されるのか?という点について調査が行われました。
グループ分けでは、大学生150名を対象に、2種類の風景を見せる形で行われました。
1つがコンクリートの街の風景で、もう1つが緑が多い街の風景です。
被験者は、生産性のベースラインを把握するためにタスクを遂行後、40秒間、風景を眺め、続いてタスクを再開しました。
その結果、緑が多い街の風景を眺めるグループは、コンクリートの街の風景を眺めたグループより、有意にタスクのエラーが少ないことが示されました。
ちょっとした休憩(マイクロブレーク)でも、きちんと条件を整えれば生産性の維持(低下の抑制)が可能、ということです。
ちょっと窓辺に立つだけで良い
こちらの記事では、短い休憩を頻繁に挟むと、学習の効率が上がる、という話をしました。
理由は、脳に蓄積された情報を処理する余裕を確保できるためであろうとされています。
ここから、もしかしたら業務遂行上の生産性という観点でもマイクロブレーク(短い休憩)は効果があるのではないか、と考えていましたが、どうやらその考えは正しいようです。
(もしかしたら人の目は気になるかもしれませんが)まとまった休憩をとるのが難しい方は、定期的に窓辺に立ち、1分間だけでも良いので外の風景を眺めるだけでも良いでしょう(外の風景が明媚であれば、ですが)。
管理監督者も、自分たちのチームの生産性向上を望むのであれば、ちょっとした休憩を推奨するのは良いと言えます。
そして、推測なのですが、「緑の風景」というのは、「非日常」のことを指しているのではないか?とも考えられます。
普段見ない画像、例えば芸術作品や知らない町の画像でも、ぼーっと眺めるだけでも休憩の効果はあるのではないでしょうか。
忙しい方だからこそ、色々な休憩のとり方について、自分自身を被験者として実験してみるのは良いかもしれません。
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