人類をバグらせた新型コロナウイルスの真の恐怖

経営企画

新型コロナウイルスの本当の恐怖は、その病状にはありません。
人類をバグらせて、それにより起きる間接的な被害にこそ真の恐怖があります。
間接的な被害とは、人々のパニックであり、経済被害であり、そして派生的に起きる人命の被害です。

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新型コロナウイルスの現時点での事実

まず、世界の新型コロナウイルスによる死者数は40,000人を超えました。
日本国内では(あくまでもイギリス船籍であるクルーズ船も含めて)78人となっています。
どちらも2020年4月1日現在です。

比較対象として考えてみるのがインフルエンザと肺炎です。

インフルエンザは、世界の死者数が年間約500,000人となっています。
日本国内での死者数は年間約3,000人です。

肺炎は、世界の死者数が年間約4,000,000人となっています。
日本国内では年間約100,000人です。

誤解の無いように言及しておくと、人数の大小での良し悪しを語りたいわけではなく、純粋に客観的な事実としての脅威度について語りたく、数字を出しています。

上記の数字(世界)をグラフに表現すると次のようになります。

この通り、現状として新型コロナウイルスの脅威は極めて限定的なはずなのです。
もちろん、各国の封じ込めの努力の結果でしょうし、これからも誠に残念ながら指数関数的に増加していくでしょう。
そのため、単純比較はできないのは間違いがないのですが、少なくとも現状でている数字から考えて、ここまで脅威と考えるのが正しいのか?と、どうしても疑問に考えてしまうのです。

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これから訪れる実害

これから訪れる実害を考えていきます。

おそらく既に起きているであろう医療の問題を最初に指摘します。
各所で言われているとおり、医療の現場の混乱には、その現場に携わる方々に敬意を表する以外のことができません。
日本国内ではPCR検査に携わる方に対する圧力を考えると、こちらも頭を下げるしかありません。
臨床検査技師の人数には限りがあるなか、具体的な施策が無い中、検査数を増やせという要望を受けていることでしょう。

単純に現場の方の負担が増大するだけならば、“まだ”良いのですが、統計としては出しづらい実害が発生していることは間違いがありません。
それは、本来適切な医療を受けられた受けるべきであった方々が、新型コロナウイルスの影響により、医療を受けられず、誠に残念な結果になってしまう、という実害です。
これは、医療の現場に「無感染」の関係無い方や、「無症状」の方が押しかけて、限られた医療リソースを食いつぶすことによって起きます。

もう一つ既に起きている実害としてあげられるのが経済です。
すでに、リーマンショック級の経済損失があると、各所で言われはじめています。
リーマンショックと異なるのが、「コントロールがしづらい」という点です。
リーマンショックは「人が起こした」災害ですので、介入の容易性が指摘できますが、今回の新型コロナウイルスは天然の災害です。
発生最初期でしたら、封じ込めの難易度は低いのですが、ここまで拡大してしまうと、都市封鎖(ロックダウン)のような施策を打たねばならず、その弊害として発生するのが経済へのダメージです。
東京においては「外出自粛」となっており、“まだ”ダメージは抑えられている方だとは考えられるのですが、現実として、すでに倒産の危機を迎えている企業が多く存在すると考えられます。

特に実店舗を構えているビジネスを行っている方々は、先が見えない思いを抱えていることでしょう。
SNSを見ていると、多額の借金を抱えた状態で店を畳む覚悟を決めた人をちらほら見かけます。
これによって起きると想定されるのが「自殺者数」の増加です。
実際に統計として出てくるのが来年になると思われますが、倒産ないしは閉鎖する企業・事業所の数と、自殺者数の数字は、間違いなく悪化すると推測されます。

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新型コロナウイルスの本当の恐怖

新型コロナウイルスの本当の恐怖は、その病状そのものにあるのではなく、実は上述した「実害」のようなもの、もっと言うとそれを招いた人類に起こした「バグ」にあるのでは、と考えています。

現状の数字を見る限りは、冷静に考えて、通常の風邪やインフルエンザの方が恐ろしいはずです。
人が密集する空間でのマスク着用を心がけ、当たり前に手洗いうがいをし、手指の消毒も行っていれば、新型コロナウイルスの感染も一定程度防げるはず。

そもそもとして新型コロナウイルスを怖がる人たちの中で、普段から、当たり前の感染予防策をどれだけとっているのでしょうか?(なぜ、風邪やインフルエンザを怖がらずに新型コロナウイルスだけを怖がるのか?)
冷静に考えれば、人々に行きわたるだけの物資が世の中にはあるはずなのに、それを枯渇させてしまうような「買占め」はどうして起きるのでしょうか?
なんで、普段冷静な人たちがパニックに陥ってしまうのでしょうか?(顕在化しただけ、という意見もありますが。)

これが新型コロナウイルスの本当の恐怖は、肺炎様病状にあるのでは無く、この人類の「バグ」にあると考える理由です。
このウイルスは、その直接的な症状ではなく、間接的な人類のパニック、経済被害、派生する人命被害を巻き起こしているのです。

この騒動を何とか乗り越えよう、アフターコロナに備えよう

今できることは、何とかこの騒動を乗り越えること、アフターコロナに備えること、かと思います。
経済的実害を受けている事業者は、なんとか変動費を切り詰めると共に、削減できる固定費も限界まで削っていき、なんとか生存をしてください。
幸いにも被害が軽微な事業者は、アフターコロナに備えると良いでしょう。

今回の騒動は間違いなく長期化します。
そして、騒動前(ビフォアーコロナ)と騒動後(アフターコロナ)で、世界は変わっているでしょう。
過去の感染症によって起きた歴史を鑑みても十分に予測できることです。

次回は、アフターコロナを見据えて、どのように考えていくべきか、を考察します。

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